
こんにちは!マズヤッテです。
お友達からこんな質問がありました。
アメリカでは「ホームスクール」を選ぶ人が多いと聞きますが、なぜですか?
実はコロナの影響もあり、更に急激増加にあるアメリカですが、実は以前から増えてきているんですよ。
とはいっても、日本ではあまり馴染みのないホームスクールという内容なので、
こんな内容を解説していきたいと思います。
ホームスクールについての疑問
- なぜホームスクールを選ぶのか?
- 親の考えや目的
- ホームスクールによる親側の負担とは?
- ホームスクール 子供からの視点は?
アメリカ ホームスクール事情について
では、コロナになる前から、ホームスクールを選択していたご家庭はなぜその選択肢を?
アメリカではホームスクールを利用する数が少なくはないとはいえ、ホームスクールに通わせていると聞くと、どこまで踏み込んで聞いていいのか会話が続かないという人も実際アメリカであります。(相手の方から話して来る分にはいいんですが)
というわけで、本日のテーマではホームスクールをなぜ選んだのか?について
こういった疑問に絞って解説してみたいと思います。
その前に、アメリカの小学校で必ず誰もが読む本について紹介した記事も是非どうぞ♪


アメリカでホームスクールを選択するには?
私が学生時代アメリカで過ごしていた時もホームスクールを選択している知り合い何人も出会いました。
ホストファミリーの兄弟姉妹、またホームスクールを選び仕事をしながら子供の勉強の面倒をみている方など。
そこで気になってくるのは「なぜ?ホームスクール?」
しかし、私が予想していた理由にはどれも当てはまらなかった…
・病気等のために学校に通えない状況ではない
・通学可能な距離に学校がないという状況ではない
・危険な区域に住んでいるからというわけではない
・人と話すのが苦手だったり学習障害等をもっている子でもない
ホームスクールと聞くと「普通の学校に通えない」特別な理由を感じてしまいがちですが、全然違った💦
むしろホームスクールの子供達は穏やか、また好奇心旺盛のキャラクターが多いように感じる。



ホームスクールにする際には、親側の意思決定ではなく子供も合意が必要になってくる。学校のように全員共通にやらされることが多い中、ホームスクールのほうが個人個人の興味にあるカリキュラムが選びやすいようです。
アメリカ ホームスクールを選ぶ考えや目的とは?
コロナが理由でホームスクールを検討したい人増加するのはなんとなく理由がわかる。
でも、コロナ以前からホームスクールを選んでいた人は、なぜそれを選んだのか?について
知り合いの体験談を交えながら、まず親側の考えや目的についてまとめてみました。
親の考えや目的は?
- 好ましくない環境から守るため
- 我が子のための最適さ
- 家族との時間を重視するため
解説はこちらにまとめておきました。青いところを押して広げてご覧ください♪
親の考えや目的 解説
好ましくない環境から守るためにホームスクール利用
アメリカでは良い学校選びのために引越しをする人もいます。
特に公立学校の場合だと、区域の住民でなければ通えないなど州ごとの規制もあります。
しかし、ホームスクールを選ぶ理由は住んでいる区域や引越しが困難だからというわけではなく「学校という環境」を好まない親もいらっしゃいます。 大きく3つにわけてみました。
- 友達の変化から守る
- タバコやお酒などへの好奇心を避ける (親友さえも始めたらどうする)
- 汚い言葉や態度も学んでしまう (家では聞かない言葉遣い)
- 他人をもとに自分をみるようになる(成績はどうか?人気度はどうか?)
- 規則や教えが好ましくない
- 競争を助長しいている(誰が1番であったか、どれがベストかなど)
- 重要なのは「学ぶ」ことであって規則に縛ることではない(遅刻、時間厳守、服装)
- みんなと同じペースで同じカリキュラムで進めること
- ストレス
- 荷物の多さのストレス
- 競争社会のストレス
- 友達づきあいのストレス
- ストレスの負荷により「学ぶ」ことが嫌になる



よく考えていれば、「学校」環境の全てが
良いとも限らないですよね。
むしろ、決められた形に適応していくことの方が
多いと思う。
この3つの理由以上に「安全のため」と思う人が年々増えています。
我が子が学校で怪我をしないか、いじめに合わないか、充分な教育を受けられているかといったことではなく、アメリカは銃社会。
不審者が学校に侵入に入ってきて乱射したという事件も何件が起きています。
信じられないかもしれないですが、アメリカでは銃乱射対応時に避難訓練があるんです。
子供達にとっても不安でストレス。親たちにとっても、子供たちを学校に預けたくないと思うわけです。
我が子のための最適さのためにホームスクール利用
だからといって、じゃあ「ホームスクールにしましょう!」と簡単にはならないはず。
なぜなら、親だけの意思ではなく、実際に学んでいく我が子にとって適したものでなければ親も実行しないでしょう。
そうなってくると、親が我が子を見てどんな点を重視して育ってほしいと思ったのかの信念について更に深堀りをしてみた。
- 成長タイミングはそれぞれ異なる
- 年齢に応じた活動では、プレッシャーがかかってしまう
(例:6,7才になって人の多い環境、学校活動、規則、同時負荷が多すぎる)
- 年齢に応じた活動では、プレッシャーがかかってしまう
- 感心や能力もそれぞれ異なる
- 本人の感心のある事に重点を置く環境が必要である
(例:他の子も大勢いるため1人の感心の為に全体を調整するのが難しい)
- 本人の感心のある事に重点を置く環境が必要である
- 学習ペースもそれぞれ異なる
- 得意・不得意に応じてペースを調整する
(例:掛け算が苦手なら、掛け算をじっくりやれば良い。他の子に追いつくために居残りさせるようでは劣等感を与えてしまう)
- 得意・不得意に応じてペースを調整する
- 学校のための適応ではなく自分の適応
- 学校だと一般的に朝8時〜午後3時というスケジュールに合わせすことになる



「個」のより伸ばすという
ことなんでしょうね。
家族との時間を重視するためにホームスクール利用
またホームスクールを選ぶ理由には、「家族」との時間にもあるようです。
どういうことか?というと、親の仕事によっては帰りが遅かったり、アメリカだと軍人等の理由で遠方での任務の為家族と離れて過ごす方もいる。
それは親にとっても辛いことであり、子供にとっても寂しいことである。
ホームスクールであれば、家にいるので帰ってきた時に過ごせる時間が得られる。
また、ホームスクールであれば、家族みんなで旅行にでかけやすい。
学校の行事やスケジュールに振り回されることないので、長期間でも可能になる。



自分がまだ子供だったら
嬉しくなっちゃいますね♪


アメリカ ホームスクールによる 親側の負担とは?
ここまで聞くと子供にとってもホームスクール良さそうだな!と思えてきますが、一方で親側の負担についてどうなのだろうか?という点についてまとめてみたいと思います。
例えば、一般の学校に通わせている場合、親としては子供を朝起こして学校に送ったあとは、親は仕事に出かける人も多いでしょう。
しかし、ホームスクールともなるとそういうわけにはいきません。
こんな大変さがあるということもわかりました。
親側の負担
- 親が先生となる
- ホームスクールは安くはない
- 強い信念が必要である
解説はこちらにまとめておきました。↓広げてご覧ください♪
親側の負担 解説
親が先生となる
親の時間がなるなる最大の理由は、親自身が先生になるから。
もちろん、ホームスクール教材や決められたカリキュラムというのがあっても、「じゃがんばって勉強するのよ!じゃーね」というわけにはいきません。
どんな部分が理解できなかったのか、今日はどこまで学ぶのか、進捗はどうか?といった事は親がしっかり見ていかないとなりません。
また、計画を考えていかなければなりません。
子供を学校に通わせないということは、親が子供に美術館や博物館に連れて行ってあげたり、社交の場を作ってあげないとなりません。(ボーイスカウト、サッカーを習う、ボランティア活動に参加する、教会などのコミュニティーを利用する)など交流の場を提供してあげる必要があります。
ホームスクールは安くはない
一般の公立学校に通っている場合だと国が負担している分、ほぼお金はかからなかったものがホームスクールでは自己負担がほとんどのようです。
パソコンを購入したり、学習のために必要な物を購入するなど学校であったら学校のものを使えていたものが全て自分で揃えることになる。
強い信念が必要である
時には子供が「ホームスクールなんて嫌だ!」って言い出すこともあるでしょう。
そうなった時に親としては「この子には合わないのかもしれない」と即座に結論づけてしまいがち。
一般の学校に通っている子供であっても「もう学校なんて嫌だ!」といって、この子には学校あわないのかもしれない!と言って翌日から学校に行かせないとならないでしょう。
何事にも波があるんだという理解が必要なのと、親側にも揺らがないだけの強い信念が必要であると同時に、ホームスクールを選ぶ親同士のコミュニティーを作り、自信づける事も大事である。
コロナのパンデミックになり、一般の学校に通う生徒達でさえも一時的にオンライン学習になった所がアメリカでも多かったようです。
親たちは「もうホームスクールなんて大変すぎ!早く学校に行かせたい!」と嘆くシーンもニュースで見ました。



ちょっとここで余談です!
アメリカの子供留守番事情について
アメリカの場合、子供だけで留守番にさせることは安全ではないと考え、州、もくは居住区域の規定によっては、明確な年齢制限もあります。
例えばイリノイ州では、留守番するには最低でも14歳でなければならないなど厳しい法律があります。
こうした明確な年齢規定がないところでも、小学生くらいの子供だけで留守番させるという事がありえなく、日本の感覚には驚かれる人もいらっしゃいます。
アメリカ ホームスクール子供にとってはどうか?
今度は逆にアメリカの子供側の視点からは見てホームスクールはどう見えているのかについてです。
ホームスクールということは、学校のようにお友達と会ったり、一緒に学んだりという環境とはまったく違い、子供にとっては寂しいのではないか?とも思いがちですが、メリットもあるようです。
子供からの視点
- 朝早くに起きなくてもよいこと
- 着替えて身だしなみをして学校に行かなくてもよいこと
- 自分の理解度や苦手度に合わせてペースを進められること
- いじめがないこと
- ホームスクールの場合、時間が短いので有意義に過ごせる
- お腹すいた時に食べることができる
- 先生や周りによく見せようとしなくても良いこと
- 人と比較しなくなる
- 孤独に感じことが減る
意外と子供達にとってプラスに見ている部分もあるんだなーと感じたことに驚きでした。
特に「いじめ」に関しては、アメリカでも問題になっています。(言葉によるもの、肉体的ないじめ、
無視や精神的なもの、SNS経由でのいじめ、性的なもの、高等教育でのいじめ)
また、学校という交流の場があれば寂しくないとも限らず、自分にフィットする場がないと逆に孤独に感じてしまったり、親が仕事で忙しくて家に帰っても一緒に過ごす時間がない寂しさもあるようです。


アメリカ ホームスクールのまとめ



それでは、まとめです。
- アメリカでホームスクールを選ぶ人は少なくはない
- ホームスクールを選ぶ目的は様々である
- ホームスクールをはじめるには子供も納得する必要がある
- 親が先生となり学習サポートする必要がある
- 家にずっといるだけになってしまうので、社交の場を計画する必要もある
- 子供にとってメリットに感じられる部分もある